カディーシャ渓谷, Flickr

レバノン 文化的景観

カディーシャ渓谷(聖なる谷)と神の杉の森(ホルシュ・アルツ・エルラブ)

2021年11月23日

文化的景観、文化遺産
遺産名:
カディーシャ渓谷(聖なる谷)と神の杉の森(ホルシュ・アルツ・エルラブ)
Ouadi Qadisha (the Holy Valley) and the Forest of the Cedars of God (Horsh Arz el-Rab)
国名:レバノン
登録年:1998年
登録基準:(iii)(iv)
概要:
カディーシャ渓谷と神の杉の森は、レバノン中央部のレバノン山脈にあるカディーシャ渓谷と、そこに群生しているレバノン杉を指す、ユネスコの世界遺産(文化遺産)登録名称である。なお、登録名にあるcedarsはヒマラヤスギ属(レバノン杉はその1種)を意味し、通常「杉」または「スギ」と日本語へ訳されるが、現地に自生する樹木はスギではなくマツに近縁な種である。

カディーシャ渓谷, Flickr

Flickr

レバノン杉は、紀元前にフェニキア人の繁栄の原点になったことでも有名である。フェニキア人は、当時レバノン山脈全域に自生していたレバノン杉からガレー船を始め、船舶の建造材として使用。また、木材や樹脂をエジプトなどに輸出していた。レバノン杉は長年の伐採がたたり、2004年現在は1200本程度が残るだけになっている。また樹齢1200年以上のものが、400本ほど残っている。また、レバノン国の象徴として、国旗中央にレバノン杉が描かれている。

レバノンの国旗 Flickr

(Wikipediaより)

-レバノン, 文化的景観