文化遺産
遺産名:
伝説の都市トンブクトゥ
Timbuktu
国名:マリ
登録年:1988年
登録基準:(ii)(iv)(v)
概要:
トンブクトゥ(フランス語: Tombouctou)は、西アフリカのマリ共和国内のニジェール川の中流域、川の湾曲部に位置する砂漠の民トゥアレグ族の都市である。ティンブクトゥ(Timbuktu)とも呼ばれる。マリ帝国、ソンガイ帝国時代に繁栄し、サハラ砂漠の岩塩とニジェール川で採れる金の交易の中継地として、西欧では「黄金郷」として知られるほどであった。16世紀の旅行家・地理学者であるレオ・アフリカヌスが、1512年に繁栄の絶頂にあったソンガイ帝国を訪れて次のような記述を残している。
「トンブトの富める王は、金で出来た杯や笏を数多く持ち、その重量は1,300ポンドにもなる(中略)また常時3,000人の騎手を揃え、(中略)さらに多くの医者や裁判官、司祭、学者がおり、彼らは王の財によって手厚く養われている。」
15世紀半ばからは、ソンガイ帝国アスキア朝のもとでイスラム文化が浸透。ジンガリベリ・モスクやサンコーレ・モスクなどのモスクや、100を超えるマドラサが建てられ、アラブ・ムスリムの学者たちも往来し学問研究も盛んであったが、16世紀以降は次第に衰退する。
(Wikipediaより)