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リビア

ガダーミスの旧市街

2021年11月24日

文化遺産
遺産名:
ガダーミスの旧市街
Old Town of Ghadamès
国名:リビア
登録年:1986年
登録基準:(v)
概要:
ガダミスは、アルジェリアやチュニジアの国境にも近い、トリポリの約600km南西に位置するリビアのオアシス都市。オアシスには、7000人ものトゥアレグが住む。町の中でも、古くからある壁に囲まれた区域は、ユネスコの世界遺産に登録されている。この区画には7つの氏族が住み、それぞれの縄張りを持っているが、祭りに使う共有地は設定されている。1970年代に、政府は旧市街の外側に住宅地を作ったが、夏の間には、住民たちは避暑に優れている旧市街に戻って暮らしている。

ガダミスの記録は古代ローマ時代にしか遡れない。当時の名称はキュダムス (Cydamus) で、この時期には町には軍隊が駐留することがあった。ビザンティン帝国の介入によって住民がキリスト教に改宗した6世紀には、司教が町に住んでいた。しかし、7世紀にムスリムに制圧されると、住民はすぐさまイスラームに改宗した。19世紀まで、サハラ交易において重要な役割を果たした。

ガダーミスの街は、日干しレンガの上に石灰を塗った白い建物が多いのが特徴。シンプルな外装とは対照的に、内部はマグレブ美術の影響を感じさせる象嵌や石膏のレリーフ、アラベスクの装飾で飾られている。

モスク内部のアラベスクの装飾 , Flickr

(Wikipediaより)

動画による紹介

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