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マダガスカル 文化的景観

アンブヒマンガの丘の王領地

2021年11月24日

文化遺産、文化的景観
遺産名:
アンブヒマンガの丘の王領地
Royal Hill of Ambohimanga
国名:マダガスカル
登録年:2001年
登録基準:(iii)(iv)(vi)
概要:
アンブヒマンガは、マダガスカル語で「青い丘」、「美しい丘」の意味。丘の上のロヴァ(Rova)には王宮跡とそれを取り囲む要塞跡や広場が残り、建造物の一部は博物館として公開されている。王宮跡よりもう一段高い所が丘の頂上であり、頂上周辺は樹木園になっている。

王宮は、二重の堀と城壁で囲まれており、王宮につながる7つの門が設置されている。7つの門の位置は、占星術により決められたようだ。

アンブヒマンガの門, Flickr

要塞の城壁は石と卵白から作ったセメントで作られている。卵白は1,600万個分使用されたとも推定されている。

要塞内部の王宮は、メリナ王国がマダガスカルを統一したときのアンドリアナンポイニメリナ王が暮らしていた木造建物である。推定建築年代は1788年ごろ。

王宮内部には15mの大黒柱が立つ。この大黒柱はアフリカ大陸から2000人の奴隷によって運ばれてきたと伝えられている。また運搬中に100人近くの奴隷が死亡したとも言われている。

王宮, Flickr

メリナ王国の首都は政治的理由により1794年、アンタナナリボに移る。アンタナナリボ遷都後も女王のための別荘がこの丘の要塞内部に設けられた。この別荘は、フランス人のエンジニアであるジャン・ラボルド(Hean Laborde)の技術指導により1870年に建設された。2005年現在は復元された別荘が立ち、内部に展示されているヨーロッパ風家具・調度は当時の物である。建物の外にも、輿が展示されている。

(Wikipediaより)

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