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タカリク・アバフ国立考古公園

2023年9月30日

文化遺産
資産名:
タカリク・アバフ国立考古公園
National Archaeological Park Tak’alik Ab’aj
国名:グアテマラ
登録年:2023年
登録基準:(ii)(iii)
概要:
タカリク・アバフは、グアテマラの太平洋岸に位置する遺跡である。その1,700年の歴史は、オルメカ文明から初期マヤ文化の出現への移行を見た時期にまたがる。タカリク・アバフは、現在のメキシコにあるテワンテペック地峡と現在のエルサルバドルを結ぶ長距離交易路に不可欠であったこともあり、この移行において主要な役割を担っていた。このルートでは、思想や習慣が広く共有されていた。神聖な空間や建物は宇宙論的な原理に従って配置され、革新的な水管理システム、陶器、宝石細工の芸術が見られる。今日でも、さまざまな所属の先住民グループがこの地を聖地とみなし、儀式を執り行うために訪れている。(世界遺産センターHPより)

タカリク・アバフには、オルメカ様式の石彫が多く見られる。丸石に刻んだ記念碑1号、浅浮き彫りの記念碑18号、深く曲線状に人物の坐像を刻み込んだ記念碑14号、メキシコ湾岸に見られる巨石人頭像タイプの記念碑23号、丸い形状の石彫の55号、テーブル状の祭壇のような記念碑57号などである。これらの石彫は、再利用ということがあれば、まさしくそのように再利用されて、もともとのものを壊したり、ひっくり返したり、分割したりして、利用している。たとえば、記念碑16号と17号は、もともと柱状の人頭像であったが基壇7号の上に置かれていた。また特筆すべきなのが23号で、中央グループの主神殿にあたる基壇5号の北側の基壇3号の東側にほかの石彫とならんで発見されたが、もともとの巨石人頭像の垂直軸に逆らって、その顔と眼球の部分を深く掘りこみ、巨石人頭の片方の耳の部分を削り取る形で、壁龕状におおきな「くぼみ」をつくり、足を交差させた人物の坐像を彫りこんでいる。巨石人頭像も「壁龕」の中の足を交差させた人物坐像もオルメカ様式のものである。これについて、ジョン・グラハムは、タカリク・アバフがオルメカの支配下にあって、その支配者の下で働いていた職業彫刻家がオルメカの儀礼の文脈に合致する石彫をその支配者の指示のもとに造っていたと考えている。

また、タカリク・アバフで注目されるのが、かってイサパ様式とされた先古典期後期あるいは終末に位置づけられる長期暦を刻んだ石碑である。石碑2号は、下半分が欠損しているものの、いわゆるcycle7、すなわち7バクトゥンの日付けを刻んだメソアメリカ最古の可能性を持つ石碑である。(Wikipediaより)

地図

世界遺産クイズ

1. 
タカリク・アバフは、どの文明から初期マヤ文化への移行時期にまたがる歴史を持っているか?

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