文化遺産
資産名:
シルクロード : ザラフシャン・カラクム回廊
Silk Roads: Zarafshan-Karakum Corridor
国名:タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベクスタン
登録年:2023年
登録基準:(ii)(iii)(v)
概要:
ザラフシャン-カラクム回廊は、中央アジアにおけるシルクロードの重要なセクションであり、あらゆる方向から他の回廊をつないでいる。険しい山々、肥沃な河谷、人が住めない砂漠に位置する866キロの回廊は、ザラフシャン川に沿って東から西へ、さらに南西へ、カラクム砂漠を横断する古代のキャラバン街道をたどってメルヴ・オアシスまで続いている。紀元前2世紀から紀元後16世紀まで、シルクロードの東西交流の大部分を担っていたこの回廊では、大量の物資が取引されていた。人々はここを旅し、定住し、征服し、あるいは敗れ、民族、文化、宗教、科学、技術の坩堝となった。(世界遺産センターHPより)
ザラフシャン川沿いの地域やカラクム砂漠を経てメルブ・オアシスへ至る約866キロメートルの交易路に関する中央アジアの世界遺産で、タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンの構成資産34件で成り立っている。
構成資産
タジキスタン
タジキスタンの構成資産は9件あり、いずれもソグド州内に存在する。含まれるのは、前回推薦時にも含まれていた「古代パンジケントの都市」をはじめ、集落、城塞、マウソレウムなどで、構成資産の分類では、パンジケントの都市遺跡のみが平原部門で、それ以外は全て山岳部門に属する。
ウズベキスタン
ウズベキスタンの構成資産は16件あり、ブハラ州、ナヴォイ州、サマルカンド州の3州にまたがる。含まれるのは、前回推薦時にも含まれていた「ヴァブケントのミナレット」をはじめ、集落、マウソレウム、キャラバンサライなどで、構成資産の分類では、全て平原部門に属する。
トルクメニスタン
トルクメニスタンの構成資産は9件あり、レバプ州、マル州の2州にまたがる。含まれるのは集落やキャラバンサライなどで、いずれも構成資産の分類では砂漠部門に属する。