自然遺産
遺産名:
ステウンスの崖壁
Stevns Klint
国名:デンマーク
登録年:2014年
登録基準:(viii)
概要:
ステウンスの崖壁はデンマーク、シェラン島にある白亜質の断崖である。約6500万年前の白亜紀末に中央アメリカのユカタン半島に衝突した隕石は、世界中に灰を降らせるとともに地球上の生物の50%以上を絶滅させ、恐竜時代を終わらせたといわれている。スティーブンス・クリントは、その衝突の影響を示す顕著な見本である。衝突地点のチクシュルーブ・クレーターは陸地から離れた深海にあるが、スティーブンス・クリオントでは衝突時の地層や、当時の生物化石を間近に観察できる。中生代と新生代の境界(K/T境界)を明確に示したという点で、地球科学の発展に大きく寄与した。この断崖は、スカンジナビア半島、南ヨーロッパ、アフリカを行き来する渡り鳥の通り道としての重要性、希少生物の生息地としての重要性、さらには軍事史上の文化的価値を有する場所でもある。(世界遺産センターより)
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Photo by Thue Petersen, Anders Hviid, Thomas Perch-Nielsen, René Eriksen, Poul Degenkolv, karl.madsenv from Flickr