自然遺産
遺産名:
四川省のジャイアントパンダ保護区群
Sichuan Giant Panda Sanctuaries - Wolong, Mt Siguniang and Jiajin Mountains
国名:中国
登録年:2006年
登録基準:(x)
概要:
面積は9245 km2に及び、邛崍山脈と夾金山脈を挟んだ7つの自然保護区および9つの自然公園からなっている。絶滅危惧種であるジャイアントパンダの30%以上がこの地に生息しており、最も繁殖が盛んである。ジャイアントパンダに加えて、レッサーパンダ、ユキヒョウおよびウンピョウのような他の絶滅危惧種の重要な保護地域でもある。保護区の森林には植物学的に非常に豊かな生態系が保持されており、5,000 - 6,000種の植物相の故地とされている。また、第三紀の熱帯雨林に相似していることが注目されている。2006年7月12日に世界遺産に登録された。2008年5月12日の四川大地震で、多くの保護区で大きな被害を受けており、臥竜自然保護区のある汶川県は震源であるため特に激しい被害を受けた。(Wikipediaより)
Photo by gsegelken, Hugh Llewelyn, czondras from Flickr
ジャイアントパンダとレッサーパンダ
1869年3月11日、博物学に長けたフランス人宣教師のアルマン・ダヴィドが、現在の中華人民共和国四川省西部宝興県にて地元の猟師が持っていた白黒模様のパンダの毛皮を欧米人として初めて発見した。後日、パリの国立自然史博物館に毛皮と骨などを送った。これがきっかけとなってジャイアントパンダの存在が知られるようになり、毛皮目当てに狩猟ブームになった。20世紀になると絶滅の危機を迎えていた。探検家のウィリアム・ハークネスが生体をアメリカに連れて帰ろうとしたが、病で死んだ。その後、妻のルース・ハークネスが、1936年11月にジャイアントパンダの幼獣を見つけて自国に連れ帰った。その剥製がアメリカ自然史博物館に保管されている。クマ科に似ているが、アライグマ科に近い特徴も持つ。そのためクマ科に属するか、アライグマ科に属するか、独立したパンダ科(もしくは、ジャイアントパンダ科)に属するかの論争が長年繰り広げられていたが、古生物学、形態学、分子系統学的研究の結果、近年ではクマ科に分類される。一方、レッサーパンダは独立したレッサーパンダ科に分類された。
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