イヴレーア (Flickr)

世界遺産とは グローバル・ストラテジー

グローバル・ストラテジー

2021年6月28日

グローバル・ストラテジーとは

世界遺産条約のグローバルストラテジー(世界戦略)は、世界遺産リストを、地域間・テーマ間・文化と自然などの不均衡を是正し、地域やテーマにおいて高い代表性があるものとし、信頼性の高いものとするための各種方策を示した戦略であり、1994 年の第18回世界遺産委員会で採択された。

世界遺産リストは、かつて、登録されている文化遺産の内容が、西欧の中世から19世紀にかけての宮殿や城塞、キリスト教関連の教会や修道院などに偏っており、また世界遺産条約を締結していながら世界遺産を1件ももたない国があるなど、地域的な不均衡もあったため、世界遺産リストが正しく世界の文化・文明を代表していないのではないか、という批判が出ていた。それを受けて、世界遺産リストの不均衡を是正して、世界遺産条約への信頼性を取り戻すために、ユネスコは選考基準や方法を見直し、グローバル・ストラテジーを推進している。世界遺産リストにおける「地域的」「時代的」「内容的」な不均衡の是正を目標としつぇおり、具体的には次の4点が挙げられる。

地理的拡大

世界遺産を持たない国や地域からの登録を強化し、地理的な不均衡をなくす。国際的な協力体制の下で暫定リストの登録推薦書の作成に力をいれることや、世界遺産委員会での優先審議など。

産業関係、鉱山関係、鉄道関係の強化

産業関連遺産は文化財とみなされず、現在も稼働中で体系的な保護・保全が行われていないことが多かったが、人類の営為の証拠であるとして、積極的に保護するよう求めている。

先史時代の遺跡群の強化

先史時代の遺跡は、遺産価値を示す科学的証拠や法的な保全体制が不十分であるなどの理由から登録数が少なかった。しかし、人類の歴史的な最初期の貴重な証拠として、登録強化を求めている。

20世紀以降の文化遺産

現代の建築物は、時代の検証を経ておらず、文化財を保護する各国の法体制から外れていることも多い。現代の文化遺産でも顕著な普遍的価値が認められるものは、積極的に保護するよう求めている。

グローバル・ストラテジーは当初、文化遺産を想定していたが、自然遺産や複合遺産も対象となっている。

模擬試験問題

世界遺産検定の模擬試験問題

 

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