Hiking in the Bernese Oberland

世界遺産とは 人間と生物圏計画

人間と生物圏計画(MAB計画)

2021年8月21日

環境資源の持続可能な利用と環境保全を促進することを目的として、ユネスコが1971年に立ち上げた研究計画。Man and Biosphereの英語名から、MAB計画またはMABと呼ばれることが多い。保護すべき自然を生物圏保存地域として、原生的な核心部の「コア・エリア」、人間活動の影響を受ける緩衝地帯の「バッファー・ゾーン」、「移行地帯(トランシジョン・エリア)」の3つを設定して比較研究を行い、重層的に保護している。「コア・エリア(核心地域)」は、世界遺産では「資産(プロパティ)」と呼ばれる。

日本では、屋久島、志賀高原、白山、大台ヶ原・大峯山、綾、只見、南アルプスの7箇所が「生物圏保存地域」に指定されており、プロジェクトのひとつである「自然地域とその地域に存する遺伝物質の保護」に関する研究が進められている。また、近年では、『小笠原諸島』でバッファー・ゾーンを設定する代わりに、小笠原諸島から東京湾までをトランシジョン・エリアのようにして保護するなど、遺産保護のあり方も多様化している。

模擬試験問題

世界遺産検定の模擬試験問題

 

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