ゴーハムの洞窟群

文化遺産
遺産名：
ゴーハムの洞窟群
Gorham's Cave Complex
国名：イギリス
登録年：2016年
登録基準：(iii)
概要：
ゴーハムの洞窟群は、イベリア半島南端のイギリス領ジブラルタルにある洞窟群。切り立った石灰岩「ジブラルタルの岩」の東側にある4つの洞窟は、10万年以上前にネアンデルタール人がここに住んでいた考古学的、古生物学的証拠を残しており、「ゴーハムの洞窟」(Gorham's Cave)と呼ばれている。残り3つの洞窟は、「ヴァンガードの洞窟」(Vanguard Cave)「ヒアナの洞窟」(Hyaena Cave)「ベネットの洞窟」(Bennett's Cave)である。ゴーハムの洞窟を発見したのは、1907年、Captain A. Gorhamである。

登録基準：

基準(3)：ゴーラム洞窟群は、約12万年にわたるネアンデルタール人と初期近代人の居住、文化的伝統、物質文化に関する類まれな証言を提供している。これは、洞窟内の豊富な考古学的証拠、ゴーラム洞窟の珍しい岩刻画（39,000年以上前のもの）、ネアンデルタール人が鳥や海洋動物を食料として利用した珍しい証拠、この膨大な期間にわたる半島の気候や環境状態を描き出す堆積物の能力によって表現されています。洞窟の考古学的・科学的可能性は、考古学的研究と科学的議論を通じて探求され続け、ネアンデルタール人の抽象的思考能力を含む生活を理解するための機会を提供し続けているのである。

（世界遺産センターHPより）