スペイン

イベリア半島の地中海沿岸の岩絵群

2021年11月1日

文化遺産
遺産名:
イベリア半島の地中海沿岸の岩絵群
Rock Art of the Mediterranean Basin on the Iberian Peninsula
国名:スペイン
登録年:1998年
登録基準:(iii)
カタロニア州、アンダルシア州、ムルシア州、バレンシア州、アラゴン州、カスティーリャ=ラ・マンチャ州の6つの州にまたがる700地点以上に残る、膨大な数の先史時代の岩壁画が対象となっている。

正確な作製年代は議論の余地があるが、おおむね紀元前8000年頃から前3500年頃のようである。洞窟壁画の一種ではあるが、自然光がさしこむ範囲に描かれているものが多い点で、他の多くの洞窟壁画と異なっている。岩絵群は染料などで彩色されたものが多いが、単なる線刻画もある。絵のサイズは数十センチ程度のものばかりで、他の世界遺産に登録されている岩絵群と比べても小さめである。描かれているのは狩猟採集生活を行う人々や動物などで、生活の様々な様子が活写されている点にも特色がある。

-スペイン