フランス 検定1級

アルデシュ県ポン・ダルクの装飾洞窟

2021年11月1日

文化遺産
遺産名:
アルデシュ県ポン・ダルクの装飾洞窟:ショーヴェ・ポン・ダルク洞窟
Decorated Cave of Pont d’Arc, known as Grotte Chauvet-Pont d’Arc, Ardèche
国名:フランス
登録年:2014年
登録基準:(i)(iii)
フランス南部アルデシュ県のヴァロン=ポン=ダルク (Vallon-Pont-d'Arc) 付近にある洞窟。ショーヴェ洞窟壁画で知られる。

現在、知られるものでは最古級と思われる約3万2000年前の洞窟壁画で、1994年12月18日に3人の洞穴学者ジャン=マリー・ショーヴェ (Jean-Marie Chauvet)、クリスチャン・イレール (Christian Hillaire)、エリエット・ブリュネル=デシャン (Eliette Brunel-Deschamps) によって発見され、洞窟壁画の開始時期を大幅に遡らせた。ショーヴェ洞窟は発見者の Chauvet にちなんで名づけられた。

ただし、絵の年代については論争となっており、これまで見つかった洞窟壁画(1万5000年前のラスコー洞窟など)よりも相当古いものとして発表されたため、宣伝目的のために、絵の描かれた年代が誇張されたと考える人もいる。

ショーヴェ洞窟壁画からは現在判明しているだけで260点の動物画が見付かっており、その総数は300点を超えると見られている。描かれている動物は、現在のヨーロッパでは絶滅した野生の牛、馬、サイ、ライオン、鹿(メガロケロス、メガセロス)など13種類あり、その中にはフクロウやハイエナやヒョウなど、従来知られていた氷河時代の洞窟壁画には見られない (あるいはごくわずかしか描かれていない)動物も含まれている。

これらの絵は、スタンプあるいは吹き墨 (oral spray painting) の技法を使って描かれている。

またショーヴェ洞窟の洞窟壁画を、その年代からネアンデルタール人の作品であるとし、最後期のネアンデルタール人は芸術活動を行っていたと考える研究者も存在する。

旧石器時代の洞窟壁画は外気に触れると急速に浸食が進み、傷みがひどくなるため、現在では洞窟壁画の多くが非公開の扱いを受けている。ショーヴェ洞窟もその例外ではなく、特別に許可を受けた一部の研究者を除いて洞窟への立入は禁止され、壁画は非公開となっている。(Wikipediaより)

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