文化的景観
遺産名:
ヴィルヘルムスヘーエ丘陵公園
Bergpark Wilhelmshöhe
国名:ドイツ
登録年:2013年
登録基準:(iii)(iv)
概要:
カッセル市内西部のハービヒツヴァルトにある、高さ11.5mのヘラクレスの銅像が見下ろすヴィルヘルムスヘーエ丘陵公園は、水が主役の公園。この公園内にはヴィルヘルムスヘーエ城、レーヴェンブルク城がある。
ベルクパルクは1700年頃、ヘッセン=カッセル方伯カールの下でバロック庭園として設けられた。18世紀から19世紀に一部がイギリス式の風景庭園に造り替えられた。夏期には週に2回、見応えのあるカッセルの噴水ショーが行われる。公園を東西に延びる水路は、ヘラクレス像の背後にある貯水池から、油圧や空気圧を駆使して水が丘陵の斜面に設けられた水路に供給され、大規模なバロック様式の水の劇場や洞窟、噴水、350mの滝などを流れていく。
この公園の前のアーヴス(自動車道路)やニュールブルクリングで、1923年から1927年まで、当時のアイドルであるルドルフ・カラツィオラ、カール・イェルンス、アドルフ・ローゼンベルガーらが参加して、カッセル・ベルク賞を巡るベルクパルク自動車レースが開催された。1951年から1954年にオートバイレースがこの伝統を復活させたが、1955年のヘッセン州初の連邦園芸博覧会によってこの活動は終結した。2005年からはオールドカーレースが開催され、この忘れられた時代を再び思い起こさせている。
この公園周縁部はバート・ヴィルヘルムスヘーエ区、キルヒディトモルト区、ハルレスハウゼン区の、一部市外住宅地域にそびえている。森の張り出し部はずっと昔からヘッセン北部の森林地域に住むアライグマが通り道としており、建物を傷つけたり、ゴミをあさったりして、大きな問題となっている。カッセルは国際的に、ヨーロッパのアライグマの首都とも称されている。
(Wikipediaより)