文化遺産
遺産名:
ブールジュの大聖堂
Bourges Cathedral
国名:フランス
登録年:1992年
登録基準:(i)(iv)
概要:
ブールジュのサン=テチエンヌ大聖堂は、主に12世紀末から13世紀末にかけて建造された司教座聖堂である。これは、フランスにおけるゴシック美術の傑作のひとつであり、その設計、ティンパヌム、彫刻、ステンドグラスはいずれも特筆すべきものである。その規模とコンセプトの統一性が織りなす美しさは中世フランスにおけるキリスト教の強大さを示してくれる。その先駆的なスタイルはゴシック建築の中でも例外的な存在である。長い間正当に評価されてきたとはいえないが、この大聖堂は、ランス大聖堂、シャルトル大聖堂、ノートルダム・ド・パリなどにもひけをとるものではない。1992年に「ブールジュ大聖堂」の名で、ユネスコの世界遺産に登録された。
5つのポルタイユ(正面入口)を持ち5つの身廊につながっている西面は、高さ40メートル以上を誇り、フランスのゴシック建築のなかで最大である。その彫刻も巨大で、中央のポルタイユは最後の審判を大きく描き出している。
ブールジュ大聖堂は建築史上、他のヨーロッパの大聖堂に影響を及ぼした。ノートルダム・ド・パリはこれより前に作られているが、より後に再建された身廊の丸天井にはその影響がある。ほかにも、ル・マンのサン=ジュリヤン大聖堂、クータンスの大聖堂、トレド大聖堂などにも影響を与えている。
(Wikipediaより)