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ドイツ 検定1級

ランメルスベルク鉱山とゴスラーの歴史地区、ハルツ山地上部の水利システム

2021年11月15日

文化遺産
遺産名:
ランメルスベルク鉱山とゴスラーの歴史地区、ハルツ山地上部の水利システム
Mines of Rammelsberg, Historic Town of Goslar and Upper Harz Water Management System
国名:ドイツ
登録年:1992年
登録基準:(i)(ii)(iii)(iv)
概要:
ランメルスベルク鉱山歴史都市ゴスラーとオーバーハルツ水利管理システムは、ドイツの非鉄金属の鉱山と、それによって栄えた歴史都市、さらに採掘や冶金に活用された排水や水力の管理体系という、鉱業に関する包括的な産業遺産群を対象とした国際連合教育科学文化機関 (UNESCO) の世界遺産リスト登録物件である。1992年にランメルスベルク鉱山とゴスラーの歴史地区がまず登録され、2010年にオーバーハルツ水利管理システムが拡大登録された。

ランメルスベルク鉱山はゴスラーの南東1kmに位置する鉱山で、紀元前3世紀には採掘が始まっていたとされるが、現存する記録は11世紀初頭のものが最古である。産出した金属は銅、錫、金、鉛など多岐にわたるが、わけても10世紀に発見された豊富な銀の鉱脈の存在が大きかった。その後、ランメルスベルク鉱山の所有権がブラウンシュヴァイク公の手に渡った時期(1552年 - 1866年)も含め、1988年の閉山まで(銀鉱脈の発見から数えても)約1000年にわたる採掘が行われてきた。

長期間にわたって採掘されてきた鉱山には、970年頃に建設された聖ヨハネ聖堂をはじめ、12世紀から20世紀に掘られた坑道群、1805年の水車、20世紀の換気坑、19世紀後半から20世紀前半にかけての労働者住宅群など、採掘やそれに関連する様々な施設が残る。採掘が終了してからはランメルスベルク博物館として活用されている。

ゴスラーはハルツ山地北側の山麓に位置する都市で、ランメルスベルク鉱山での銀鉱脈の発見後に大きな発展を遂げた。神聖ローマ皇帝ハインリヒ2世はランメルスベルクの銀でオットー・アーデルハイト・ペニヒという銀貨を鋳造させるとともに、ゴスラーに皇帝宮殿を建設した[12]。この皇帝宮殿はドイツのロマネスク様式の宮殿の中では最大のものである。

ゴスラーの歴史的建造物群の中心地域に当たるのがマルクト広場である。マルクト広場には定時に鉱山の歴史を演じる人形を見られるからくり時計付の時計塔や、1200年頃にさかのぼる噴水のほか、ゴシック様式の市庁舎(15世紀)、ホテルとして使われているゴシック様式のギルド会館(1494年)などが面している。市内には、ハインリヒ3世の心臓が納められている皇帝宮殿内の聖ウルリヒ宮中礼拝堂(1100年頃[17])や、マルクト広場裏手のマルクト聖堂(1170年)、シトー会修道院付属聖堂を前身とするロマネスク様式のノイヴェルク聖堂(1186年)などの古いキリスト教建築物も残っている。

(Wikipediaより)

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