文化遺産
遺産名:
レーロースの鉱山都市と周辺
Røros Mining Town and the Circumference
国名:ノルウェー
登録年:1980年
登録基準:(iii)(iv)(v)
概要:
ノルウェーでは、レーロース(銅)とコングスベルグ(銀)が重要な鉱山都市として17世紀から発達してきた。スコーネ戦争が勃発した1678年から1679年の間には、スウェーデン軍の攻撃を受け、一旦、廃墟となったことがある。
大北方戦争が展開された1718年、レーロースは、再び、スウェーデン軍の占領を受けた。スウェーデンは、レーロースにおいて、銅の生産を実施、産出された銅は、戦争に用いられた。しかし、1718年11月30日、カール12世がフレッドリクステン (en:Fredriksten) で暗殺されるとスウェーデン軍はレーロースから撤退した。この撤退のときに、悲劇は起きた。撤退の準備が不十分であったスウェーデン軍は厳しい天候のために、レーロース北東の山中で命を失った。その数は3,000人以上である。
レーロースの名前が再び有名になったのは、ヨハン・ファルクベルゲト (en:Johan Falkberget) が、社会階層の最下級にいる鉱夫の視点から、鉱山における生活を描いたことにある。
17世紀から残る木造建築が評価され、1980年にユネスコの世界遺産に登録された。
(Wikipediaより)