文化遺産、負の世界遺産
遺産名:
トリニダとロス・インヘニオス渓谷
Trinidad and the Valley de los Ingenios
国名:キューバ
登録年:1988年
登録基準:(iv)(v)
概要:
ロス・インヘニオス渓谷は、18世紀末から19世紀末まで砂糖生産の中心地であった。キューバにおけるサトウキビ生産の絶頂期には、渓谷では50以上の製糖工場が稼動し、3万人もの黒人奴隷が工場や周辺のサトウキビプランテーションで働かされていた。全体の面積は270 km2 で、70以上の製糖工場跡が残っている。
製糖業は、スペイン人がキューバに入植し始めた時点以来、重要な産業となっていた。スペイン人がサトウキビを島に持ちこんだのは1512年のことで、その交易はトリニダや周辺地域を豊かにした。18世紀末から19世紀には世界一の生産量を誇り、キューバの基幹産業になっていた。
1988年にロス・インヘニオス渓谷は近隣のトリニダとともに、ユネスコの世界遺産リストに登録された。ほとんどの製糖工場は廃墟と化しているが、農園主の邸宅が残るグアチナンゴ(Guachinango)や、農園主の邸宅、監視塔「イスナガの塔」、「バラコーネ」群(barracones)、奴隷の居住地区などが残るマナカ・イグナサ(Manaca Ignaza)の地所のように、無傷の建造物の残る遺跡もある。
(Wikipediaより)
動画による紹介
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UNESCO公式HP(英語版)へのリンク
https://whc.unesco.org/en/list/460