Quebrada de Humahuaca, Flickr

アルゼンチン 文化的景観 検定1級

ケブラーダ・デ・ウマウアカ

2021年11月18日

文化遺産、文化的景観
遺産名:
ケブラーダ・デ・ウマウアカ
Quebrada de Humahuaca
国名:アルゼンチン
登録年:2003年
登録基準:(ii)(iv)(v)
概要:

ウマウアカの谷 (Quebrada de Humahuaca)は、アルゼンチン北部のフフイ州にある、河川浸食によって出来た深く狭い渓谷である。この渓谷はパラグアイ川の支流の一つであるリオグランデ (río Grande)により形成された。東部山脈地帯に位置する。南北に延びており、北に行くほど標高は高くなる。スペイン侵略以前より、アンデス高地との交通の要所であったと思われる。

この谷には、荒漠とした見事な景観があり、南北に点在する文化的に貴重な遺産が残されている。七色の丘 (Cerro de los Siete Colores)、マイマラ (Maimará)、ティルカラ (Tilcara)、ウマウアカなどで有名なプルママルカ (Purmamarca)はその代表的な例である。先史時代の狩猟採集民の集落、15〜16世紀のインカ帝国のプカラと呼ばれる要塞集落など、さまざまな遺跡がある。

南アンデスの渓谷の非常に代表的な例であり、コミュニケーションルートと経済、社会、文化の連携が並外れたシステムで成り立っている。ここは、アンデス高地と南米南東部の広大な温帯平原を結ぶ最も重要な物理的連結点である。その印象的な自然環境はほぼそのままに、何百もの考古学的・建築学的遺跡が、長く豊かな歴史の証となっている。この渓谷は、過去1万年以上にわたって主要な交易路として利用されてきたことを示す重要な証拠がある。渓谷沿いには、これらの直線的なルートを作り、利用した歴代の集落の遺跡が点在している。先史時代の狩猟採集民と初期農耕民(紀元前9000年から紀元400年)、大規模な農耕社会(紀元400年から900年)、ヒスパニック以前の繁栄した町や村(900年から1430年)、インカ帝国(1430年から1535年)、スペイン人の町や村、教会(153年から93年)、共和制独立闘争の痕跡(1810年から20世紀)などが含まれる。特に、コクタカの石垣で囲まれた段々畑の遺跡は、約1,500年前に形成されたと考えられており、現在でも使用されている。プカラスと呼ばれる城塞都市があり、南米では他に類を見ないほど景観に大きなインパクトを与えている。また、渓谷にはいくつかの教会やチャペルがあり、伝統的な建築様式が息づいている。

(Wikipedia、世界遺産センターHPより)

関連動画へのリンク

模擬試験問題

ケブラーダ・デ・ウマウアカの説明として、正しいものはどれか

UNESCO公式HP(英語版)へのリンク

https://whc.unesco.org/en/list/1116

-アルゼンチン, 文化的景観, 検定1級
-,