自然遺産
遺産名:
エル・ピナカーテとグラン・デシェルト・デ・アルタル生物圏保存地域
El Pinacate and Gran Desierto de Altar Biosphere Reserve
国名:メキシコ
登録年:2013年
登録基準:(vii)(viii)(x)
概要:
エル・ピナカテ・イ・グラン・デシエルト・デ・アルタル生物圏保護区 (スペイン語: Reserva de la Biosfera El Pinacate y Gran Desierto de Altar) はメキシコの生物圏保護区の一つであり、UNESCOの世界遺産リストにも登録されている。その名前が示すように、エル・ピナカテ(ピナカテ火山)とアルタル大砂漠を主たる対象としている。
カリフォルニア湾の東、メキシコ北西部に位置するこの生物圏保護区があるアルタル大砂漠は北米4大砂漠の一つであるソノラ砂漠に含まれており、南はプエルト・ペニャスコ市、北はアメリカ合衆国のアリゾナ州に挟まれている。宇宙からも見える北米の特徴的な地形の一つで、地形の主要部分を占めるサンタ・クララ火山群には(エル・)ピナカテ、カーネギー (Carnegie)、メディオ (Medio) という3つの峰がある。

Flickr
エル・ピナカテ・イ・グラン・デシエルト・デ・アルタル生物圏保護区は、楯状火山の存在や、それを取り囲み、形を変化させ続ける砂丘群の広大な地域、さらにはマール・クレーターの突出した集中度といった独特の自然的・生物学的特色で知られている。アルタル大砂漠の刻々と姿を変えるその砂丘は、高さ200 mにもなる。ピナカテの山々が備えているのは、造山運動の特質、噴火による生成物、美的に優れた色彩を形成する砂、火山灰、さらにはエル・エレガンテ (El Elegante)、セロ・コロラド (Cerro Colorado)、マクドゥーガル (MacDougal)、サイクス (Sykes) といったクレーター群などである。10個のクレーター群は、その規模、深さ、完璧な円形の形状などが特筆されている。

Flickr
(Wikipediaより)