Flickr

モーリシャス 負の遺産

アープラヴァシ・ガート

2021年11月24日

文化遺産、負の世界遺産

遺産名:
アープラヴァシ・ガート
Aapravasi Ghat
国名:モーリシャス
登録年:2006年
登録基準:(vi)
概要:
アープラヴァシ・ガートは、モーリシャスの首都ポートルイスにある移民受け入れに使われてきた建造物群の総称。紆余曲折はあったものの、2006年にモーリシャスで初となるユネスコの世界遺産に登録された。

アープラヴァシ・ガートは、1834年から1910年まで主にインドからわたってきた労働者の迎え入れに使われた場所で、現存する施設は1849年に作られたものである。現在のモーリシャスでは、このインド系労働者の末裔が全人口の68%を占めている。

1835年2月1日に、モーリシャスでの奴隷制が廃止された結果、製糖業での人手不足が深刻なものとなった。イギリス人たちは、労働力調達のための新たな仕組みを取り決めた。1834年からフランス系モーリシャス人やイギリス人の農園主たちは、インドからの労働力の調達と輸送を整備した。この仕組みは「クーリー貿易」と呼ばれ、やってきた労働者は「クーリー」と呼ばれた。最初のインド系移民たちの大多数は、インド東部のビハールからやって来た。この迎え入れ施設は、当時「クーリー・ガート」と呼ばれた。この受け入れ施設から製糖所に送られたインド人、あるいは中継してレユニオンやオーストラリアに送られたインド人などは、全部で40万人に上ったとされる。世界遺産に登録されているのは、移民局が建設した石造の倉庫、病院など。

(Wikipediaより)

-モーリシャス, 負の遺産