岩絵 , Flickr

チャド 文化的景観 検定1級

エネディ山塊:自然的・文化的景観

2021年11月25日

複合遺産、文化的景観
遺産名:
エネディ山塊:自然的・文化的景i観
Ennedi Massif: Natural and Cultural Landscape
国名:チャド
登録年:2016年
登録基準:(iii)(vii)(ix)
概要:
エネディ山地はチャド北東部の東エネディ州と西エネディ州にまたがる砂岩の山塊で、長期間にわたる侵食によって形成された。サハラ砂漠にはアイル山地、ティベスティ山地などの山塊があるが、エネディは主要な6つの山塊の1つに数えられる。独特の地形には、かつてサハラがより湿潤だった時代の名残りをとどめる生態系が育まれており、「サハラのエデンの園」という異名を持つ。

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侵食により生まれた多彩な地形の自然美と、そこで育まれた生態系、さらには先史時代に描かれた岩絵群が評価され、2016年にUNESCOの世界遺産リストに記載された。

一帯には、かつてこの地にいた人々が描いた岩絵が残されている。その期間は約 7,000年間におよび、アルカイック期(Période Archaïque, 7,000年前 - 6,000年前)、ボヴィディエンヌ期(Période Bovidienne, 5,000年前 - 2,000年前)、カムリヌ期(Période Cameline, 2,000年前 - 現在)の 3期に分かれる。その様式は16に分類され、描かれているモチーフは1万を超える。ボヴィディエンヌ期の頃はウシやヒツジの牧畜の様子が見られ、カムリヌ期にはラクダやウマが見られるようになる。わけても人を乗せて飛ぶウマやラクダのモチーフは、ほかでは見られないものである(人を乗せずに飛ぶウマなどの例は、他地域にもある)。

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岩絵の表面には保護のためにアカシアの樹液がかけられており、その画材にはオークルのような無機物や卵などが利用された。サハラ砂漠にはタドラルト・アカクスのような岩絵遺跡が他にもあるが、エネディ山地の岩絵群は、その集積された規模の大きさという点で特筆される。

(Wikipediaより)

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