キリマンジェロ, Flickr

タンザニア 検定4級 重要遺産

キリマンジェロ国立公園

2021年11月25日

自然遺産
遺産名:
キリマンジェロ国立公園
Kilimanjaro National Park
国名:タンザニア
登録年:1987年
登録基準:(vii)
概要:
キリマンジャロは、標高5,895mでアフリカ最高峰。また南米のコトパクシ山に並ぶ標高を持つ世界最高峰級の火山でもある。キリマンジャロの頂上には、氷河が形成されている。この氷河から供給される水で出来た高山湿地帯を始め、標高別に、砂漠、高山湿地帯、高地草原、草原、熱帯雨林と広がっている。

キリマンジャロ山とその周囲の森林は、ドイツ植民地時代の20世紀初頭から保護対象となっていた。1921年に、法的な保護対象となり、タンザニア独立後の1973年、山域の一部75,575haが国立公園として指定された。1987年に世界遺産に登録され、自然保護が活発的に行われている。

動物は、リードバックやバッファローなどの哺乳類。カメレオンなどが生息している。植物では、高山湿地帯には、ジャイアント・セネシオなど、独特の植物も自生している。

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1847年、ケニアの東海岸で布教をしていたヨハン・ルートヴィヒ・クラプフ、ヤーコプ・エアハルト、ヨハネス・レブマンの三人のドイツ人宣教師は、内陸部に頂上が銀でおおわれた高い山があることを聞いた。この話に興味を持った3人は内陸部に調査に出かけることにし、3人のうちのレブマンが内陸部へと向かった。1848年5月11日、レブマンは内陸部のチャガ人の土地で、頂上が白くおおわれた高山を「発見」する。海岸に戻ったレブマンはヨーロッパにこの高山のことを報告したが、頂上が雪に覆われているというレブマンの報告は、熱帯に雪が存在するはずがないというヨーロッパの地理学者の受け入れるところとはならなかった。

1887年にはドイツ人地質学者のハンス・メイヤー (地質学者)が登頂を試み、キボ峰のふもとにまで達したが、キボ峰の雪や氷に対処する装備を持っておらず、引き返すことを余儀なくされた。翌年の1888年、メイヤーは地図製作者のオスカー・バウマンとともに再び登頂を目指したが、タンガニーカ海岸部で勃発したアブシリの乱によって中止を余儀なくされた。二人は反乱軍に捕らえられ、1万ルピーの身代金を支払うまで解放されなかった。1889年、メイヤーはオーストリア人の登山家Ludwig Purtschellerとともに3度目の登頂を目指した。この一行は2人の地元首長と9人のポーター、コック、ガイドからなっていた。モンバサから徒歩ではじめたこの試みは、あらかじめ各地に食糧供給用のキャンプを設置しておいたことからうまくいった。二人は凍った斜面を登った後、10月3日に火口の縁に到達し、10月6日にキボ峰の頂点に到達した。

アーネスト・ヘミングウェイ『キリマンジャロの雪』(原題:The Snows of Kilimanjaro)が1936年に発表された小説で、キリマンジェロが世界に知られるようになった。

動画による紹介

キリマンジャロ国立公園(ユネスコ/ NHK)

世界遺産クイズ

キリマンジェロ国立公園について、正しいものはどれか

1952年には映画化された(監督:ヘンリー・キング、主演:グレゴリー・ペック、エヴァ・ガードナー、スーザン・ヘイワード)。

THE SNOWS OF KILIMANJARO (1952) | Full Movie

(Wikipediaより)

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