自然遺産
遺産名:
ケーン・クラチャン森林群
国名:タイ
登録年:2021年
登録基準:(x)
概要:
マレー半島を南北に貫く花崗岩と石灰岩の山稜、テナセリム山系のタイ側に位置する。ヒマラヤ、インドシナ、スマトラの動植物の領域が交差する場所にあり、豊かな生物多様性を有している。半常緑樹、乾燥常緑樹、湿潤常緑樹を中心に、落葉樹林、山地林、落葉フタバガキ林などが混在している。2つの重要鳥類地域(IBA)と重なっており、世界的に絶滅の危機に瀕している8種の動物種を含む鳥類の豊かな多様性で注目されているこの土地では、多くの固有種や世界的に絶滅の危機に瀕している植物や野生動物の種が報告されている。敷地内には、絶滅の危機に瀕しているシャムワニ(Crocodylus siamensis)、絶滅の危機に瀕しているアジアワイルドドッグ(Cuon alpinus)、バンテン(Bos javanicus)、アジアゾウ(Elephas maximus)、イシガメ(Indotestudo elongata)、絶滅の危機に瀕しているアジアゾウガメ(Manouria emys)のほか、いくつかの脆弱な種類の鳥類や哺乳類が生息している。驚くべきことに、ここには8種類の猫も生息している。絶滅の危機に瀕しているトラ(Panthera tigris)と釣り猫(Prionailurus viverrinus)、危機に瀕しているヒョウ(Panthera pardus)とアジアゴールデンキャット(Catopuma temminckii)、危機に瀕している雲豹(Neofelis nebulosi)とマーブルキャット(Pardofelis marmorata)、危機に瀕していないジャングルキャット(Felis chaus)とレオパードキャット(Prionailurus bengalensis)である。
(『世界遺産センター』HPより)