文化遺産
遺産名:
サンティアゴ・デ・コンポステーラ
Santiago de Compostela (Old Town)
国名:スペイン
登録年:1985年
登録基準:(i)(ii)(vi)
概要:
スペイン北西部のサンティアゴ・デ・コンポステーラは、聖ヤコブの遺骸が祭られているため、古くからローマ、エルサレムと並んでカトリック教会で最も人気のある巡礼地であり世界中から巡礼者が絶えない。伝説では、9世紀に星に導かれた羊飼いがこの地で聖ヤコブの墓を発見し、遺骨を祭った聖堂が建てられ、そこに教会が作られた。これがサンティアゴ・デ・コンポステーラの町の起源とされる。聖ヤコブを祀る現在の大聖堂は、レコンキスタ後に再建が始められ、1128年に完成した。大聖堂の正面門は、彫刻家のマテオが1188年に完成させたロマネスク様式の傑作で「栄光の門」と呼ばれる。
Photo by Juancas, Milan Tvrdy, Milan Tvrdy, Jocelyn Erskine-Kellie, Juan manuel Fernandez quintana, Milan Tvrdy, Jim Elliott from Flickr
サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂
9世紀頃、エルサレムで殉教した聖ヤコブの遺骸が埋葬されたという伝説が誕生した。1075年にアルフォンソ6世の治世の下、大司教ディエゴ・ペラエスの指示で、「尊敬すべき親方」大ベルナルドとロベルトが建築を開始した。1100年にディエゴ・ヘルミレスによって親方エステバンに委託された。また大司教ヘルミレスは12世紀初頭、ヤコブの聖遺物の一部をピストイアに送ることを了承した。1168年には彫刻家マテオに西側の封鎖と主身廊の聖歌隊席を含め、完成させるよう委託された。マテオは聖堂正面「栄光の門」やスペインバロック様式の主祭壇を作り上げた。1211年、大聖堂はアルフォンソ9世に奉献された。その後基礎的な構造は守られつつも建築は続き、その後数世紀のルネサンスからバロックが流行した時期に、回廊の増設や併合が行われた。その間に主祭壇やオルガン、オブラドイロ門などが増築された。新古典主義の時代にはアサバチェリア門が増築された。
関連動画へのリンク
スペイン、ガリシア:サンティアゴデコンポステーラ
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