2023年新規登録遺産

メノルカ島のタライオティック文化先史遺跡群

2023年9月30日

文化遺産
資産名:
メノルカ島のタライオティック文化先史遺跡群
Prehistoric Sites of Talayotic Menorca
国名:スペイン
登録年:2023年
登録基準:(iii)(iv)
概要:
地中海西部のメノルカ島に位置するこれらの遺跡は、農耕牧畜の風景の中にある。先史時代のコミュニティが島を占拠していたことを示すこれらの遺跡は、先史時代の集落や埋葬地の多様性を示している。青銅器時代(紀元前1600年)から鉄器時代後期(紀元前123年)にかけての建造物の材質、形態、位置は、非常に大きな石の塊で建てられた「サイクロピアン」建築の進化を示している。天文方位と先史時代の建造物間の視覚的な相互接続は、宇宙論的な意味を持つ可能性のあるネットワークを示している。(世界遺産センターHPより)

トッレ・デン・ガルメスはメノルカ島最大の集落で、面積は66,240m2。丘の上にあるため、島の南海岸の大部分を見張るのに理想的な場所だった。年代的には、ナビフォルメ時代(紀元前1700年~1400年)から占拠され、水を集めていた場所の近くにはこの時代の地下室が残っており、ローマ時代後期まで続くが、イスラム時代(紀元12世紀)の遺跡も見つかっている。遺跡は、丘の上に立つ3つのタライオート(紀元前1000~700年)を中心とする公共エリアと、タライオート後期(紀元前650~123年)のタウラ囲い(真ん中のタライオートの隣)からなる。このタウラの柱頭は、ローマ時代後期から中世にかけて墓碑として再利用された。1974年に行われた考古学的発掘では、エジプトのイムホテプ神のブロンズ像が出土し、現在では遺跡で発見された他の祭祀用具とともにメノルカ博物館に展示されている。この像は、紀元前4世紀から3世紀の間に入手された可能性が高い。(MENORCA illes balearsより)

Torre d'en Galmés

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世界遺産クイズ

1. 
メノルカ島の遺跡で示される先史時代の建造物は、どのような建築の進化を示していますか?

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