文化遺産
遺産名:
ヴェゼール渓谷の装飾洞窟と先史遺跡
Prehistoric Sites and Decorated Caves of the Vézère Valley
国名:フランス
登録年:1979年
登録基準:(i)(iii)
概要:
鮮やかな洞窟壁画で有名なラスコー洞窟や、クロマニョン人の骨が発見されたアブリ・ドゥ・クロ=マニョン(クロ=マニョン岩陰遺跡)、ネアンデルタール人が担ったムスティエ文化のアブリ・デュ・ムスティエ(ムスティエ岩陰遺跡群)などが含まれる。ユネスコ世界遺産の登録に当たっては、多くの考古学的景観や旧石器時代の洞窟絵画研究上最も重要なものの中でも、主に装飾洞窟 に絞られた。ラスコーの洞窟には、野生の馬、バイソン、サイ、シカなど、およそ100点の動物壁画が確認されている。(Wikipediaより)
Photo by gigema, Cheryl Strahl, Jassy-50, Xiquinho Silva, Michael Coleman, Jules , J-François Renard , Jean-Baptiste Higounet, Joelle Dewael , sandrine sicard from Flickr
主な登録リスト
ラスコー洞窟 (Grotte de Lascaux)
ラスコー洞窟( Grotte de Lascaux)は、フランスの西南部ドルドーニュ県、ヴェゼール渓谷のモンティニャックの南東の丘の上に位置する洞窟である。先史時代(オーリニャック文化)の洞窟壁画で有名である。ラスコー洞窟の壁画は、アルタミラ洞窟壁画と並ぶ先史時代の美術作品である。1940年9月12日、モンティニャック村の少年が、穴に落ちた飼い犬を友達3人と救出した際に発見された。洞窟の全長は200メートル程度。地下に長く伸びる洞窟は枝分かれし、壁画が集中している大空間などがいくつかある。洞窟の側面と天井面には、数百の馬・山羊・羊・野牛・鹿・かもしか・人間・幾何学模様の彩画、刻線画、顔料を吹き付けて刻印した人間の手形が500点もあった。これらは20,000年前の後期旧石器時代のクロマニョン人によって描かれていた。炭酸カルシウム形成が壁画の保存効果を高めた「天然のフレスコ画」と言うことができる。
Lascaux International Center of Parietal Art (Lascaux 4)
1948年7月14日、洞窟は一般公開された。かつては大勢の観客を洞窟内に受け入れていたが、観客の吐く二酸化炭素により壁画が急速に劣化したため、1963年以降から、壁画の外傷と損傷を防ぐため、洞窟は閉鎖された。現在は壁画修復が進む一方、1日に数名の研究者らに応募させ入場・鑑賞させているほかは、ラスコーの壁画は1963年4月20日に非公開とされている。
オリジナルの洞窟の近くにレプリカの洞窟「ラスコー2」が1983年に作られており、こちらは一般見学が可能である[10]。この他、遠隔地での展示が可能な「ラスコー3」が作られている。さらには2016年12月には新たなレプリカ洞窟「ラスコー4」がオープンした。
ラスコー洞窟公式サイト(英語)
https://www.lascaux.fr/en
ムート洞窟 (Grotte de la Mouthe )
フォント=ド=ゴームは、フランス南西部のドルドーニュ県、Les Eyzies-de-Tayac-Sireuilの近くにある洞窟である。この洞窟には、マグダラ時代の先史時代の多色刷りの洞窟壁画や彫刻がある。1901年に発見されたフォント=ド=ゴームでは、200点以上の絵が確認されている。
これらの絵は、1901年9月12日に地元の校長であるドニ・ペイロニーによって発見された。それ以前にもこの洞窟は一般に知られていたが、絵画の重要性は認識されていなかった。その4日前にペロニーは、考古学者のアンリ・ブルイユと一緒に、少し離れたコンバレルの洞窟を訪れ、先史時代の彫刻を見ている。フォント・ド・ゴームの洞窟の絵は、ペリゴール県で初めて発見されたものである。
ドルドーニュ渓谷に住んでいた先史時代の人々は、紀元前25,000年頃にフォント・ド・ゴームの洞窟口に初めて定住した。その後、数千年の間、少なくとも散発的にこの洞窟の口に人が住んでいた。しかし、最初の先史時代の住民が去った後は、19世紀に地元の人々が再び洞窟を訪れるようになるまで、洞窟は忘れ去られていた。洞窟に描かれた絵は、紀元前17,000年頃のマグダレニアン時代のものである。ここ数十年の間に、多くの洞窟の絵が発見された。最も有名な絵である5頭のバイソンのフリーズは、1966年に科学者が洞窟を掃除しているときに偶然発見された。
アブリ・ドゥ・クロ=マニョン(クロ=マニョン岩陰遺跡) (Abri de Cro-Magnon)
日本では「クロマニョン洞窟」とも呼ばれる岩陰遺跡(英語:rock shelter、abri)。クロマニョン人の骨が発見された。
クロマニヨン人の避難所は、フランスの先史時代の遺跡で、ドルドーニュ県の旧Les Eyzies-de-Tayacコミューンにあり、鉄道のLes Eyzies駅から数百メートルのところにある。このクロマニョンマンの名を冠した遺跡からは、埋葬物に加えて、オーリニャシア時代やグラヴェット時代の火打道具や宝飾品が出土している。
(Wikipediaより)
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