文化遺産
遺産名:
ラジャスタンの丘陵城塞群
Hill Forts of Rajasthan
国名:インド
登録年:2013年
登録基準:(ii)(iii)
概要:
ラジャスタンの丘陵城塞群は、8世紀から18世紀までのラージプート諸王国の繁栄を伝える建物であり、その建築と文化的伝統上の意義が評価されて登録された。ラジャスタンとは、「ラージブート族の地」という意味。チットールガル城 は、チットールガルに残る城塞である。構成資産に選ばれた理由は、8世紀以来の古い建造物群が残っていること、そして3度の攻囲戦も含めてラージプートの歴史などに密接に結びついていることなどである。クンバルガル城 はウダイプルの北西約80 kmに位置する城塞で、総延長約20 kmの城壁は、インド最長、世界第3位とされる。この他に、アンベール城、ランタンボール城、ガーグロン城、ジャオサルメール城が登録されている。(Wikipediaより)
Photo by aniel Mennerich, paddy_c., renzo dionigi, Tony Wasserman, Txaro Franco, renzo dionigi from Flickr
チットールガル城
チットールガル城 (Chittorgarh Fort) は、チットールガルに残る城塞である。かつてメーワール王国の首都であり、15世紀の王クンバーが改築した宮殿跡、クンバーが建てたストリンガー・チョーリ寺院(ジャイナ教の寺院)や9階建てのヴィジャイ・スタンバ(勝利の塔)、13世紀の名誉の塔などのほか、ミーラー・バイ寺院(ヒンドゥー教)、ラーニー・パドミニ宮殿なども残る。ラーニー・パドミニ(王妃パドミニ)は、その美しさゆえに、手に入れようと目論んだハルジー朝のアラー・ウッディーン・ハルジーのチットールガル攻囲を招いたという伝説が残る。伝説の当否はともかく、チットールガルは首都だったがゆえに度々の攻撃にさらされ、特に14世紀から16世紀のイスラーム勢力による攻囲では、戦いで犠牲になった男性たちだけでなく、名誉のために自決した女性たちの命も多く失われた。16世紀にはムガール帝国のアクバルによって陥落させられたが、その後も激しい抵抗が続けられた。
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