自然遺産
遺産名:
スルツェイ火山島
Surtsey
国名:アイスランド
登録年:2008年
登録基準:(ix)
概要:
アイスランドは大西洋中央海嶺上にあり、火山活動が活発である。スルツェイ島は誕生直後から波による浸食にさらされているが、火山活動による面積拡大が浸食を上回り、島の消失は避けられた。スルツェイ島は、アイスランドの南にある無人島。1963年と1967年に海底火山の噴火により出現した。日本の西之島と並んで、海底火山の噴火から新島を形成した典型例として有名である。動植物が外から漂着し、徐々に定着していく様子も観測され、生物学的進化の過程がわかる「自然の研究所」となっている。(Wikipediaより)
Photo by Karl G. Marteinsson from Flickr
自然の研究所
スルツェイ島はベストマン諸島の南方20キロメートルにある孤立した陸地で、全くの荒れ地から始まった土地に植物や動物が繁殖してゆく順序やきっかけを調査する貴重な研究拠点となっている。
植物はほとんどが海鳥が持ち込んだものである。噴火2年後の1965年に維管束植物の生育が初めて観察され、灌木が現れたのはようやく1998年になってからだった。
海鳥が島に群れを作るようになったのは1970年頃からで、最初にフルマカモメとハジロウミバトが留鳥として住みついた。海鳥の大量のフンにより、溶岩と火山灰からなる荒れた島の土壌は、次第に植物の生育に適したものに変えられていった。アザラシの繁殖が始まったのは1983年である。
スルツェイ島での活動は、アイスランド環境・食品庁に代わりスルツェイ島研究学会が監督しており、学会から許可を得た科学者以外はスルツェイ島と周辺海域への立ち入りはできず、島への有機物や鉱物や土砂の持ち込みも、廃棄物投棄も、島の自然を妨げる狩猟などの行為も厳重に禁止されている。島にある建物は、研究者用の簡素なプレハブ小屋1棟のみである。
(Wikipediaより)
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関連動画へのリンク
UNESCO公式HP(英語版)へのリンク
https://whc.unesco.org/en/list/1267