概要
自然遺産
遺産名:
グレート・バリア・リーフ
Great Barrier Reef
国名:オーストラリア
登録年:1981年
登録基準:(vii)(viii)(ix)(x)
概要:
グレートバリアリーフは、オーストラリア北東岸に広がる世界最大のサンゴ礁地帯。グレートバリアリーフは宇宙空間からも確認できるほど広大であり、生物が作り出した単一の構造物としては世界最大である。しかし、その生物とは微小なサンゴやポリプ等の有機体であり、これらが数十億集まって形成しているサンゴ礁。そして、この暗礁は生物多様性を支える重要な役目を持っている。表面流出や気象変動によるサンゴの白化現象、オニヒトデの異常繁殖など、生態系に打撃を与える環境変化が発生している。これらへの対策も取り組まれており、その統合沿岸管理 (ICM) は先端的な事例にも挙げられる。(Wikipediaより)
地図
スライドショー
Photo by Rafael Wagner, ChrisHabegger, Moni Bordt, Dave C., V. Petkov from Flickr
生態系
グレートバリアリーフは、危急種や絶滅危惧種などに相当する固有種等、多くの生命にとって安住の地でもある。クジラやイルカなど30種がグレートバリアリーフで確認され、その中にはネズミイルカ科、ミンククジラ、ウスイロイルカ属、ザトウクジラ等も含まれる。ジュゴンの個体数も多い。ウミガメの仲間は6種類。アオウミガメ、オサガメ、タイマイ、アカウミガメ、ヒラタウミガメ、ヒメウミガメが見つかっている。鳥は215種、この中には22種の海鳥と32種の海岸線に棲む鳥を含み、暗礁を巣やねぐらの場にしている。
サンゴは約71属400種。イシサンゴの仲間もウミトサカの仲間も見られる[35]。ほとんどが配偶子で生殖する種類であり、春や夏の水温上昇や月齢、および日周期の影響を受けて配偶子を一斉に放つ行動を取る。オニヒトデはサンゴのポリプを餌とする。これらのヒトデの数が多いと、サンゴ礁は荒らされることになる。
「危機遺産」指定を回避(2021年 世界遺産委員会)
ユネスコは2021年6月、気候変動や水質悪化に伴うサンゴの減少を理由に、「グレート・バリア・リーフ」の危機遺産指定を提案していた。これに対し、指定回避のため、豪政府は懸命なロビー活動を行った。その結果、国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の第44回世界遺産委員会は7月23日、オーストラリアのサンゴ礁「グレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)」を「危機にさらされている世界遺産」に指定することを見送った。スーザン・リー(Sussan Ley)豪環境相は、委員会に宛てた文書で、「グレートバリアリーフ保護におけるオーストラリアの尽力を認めてくださったことに心から感謝する」と謝意を示した。
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