文化遺産
ブトリントの考古遺跡
Butrint
国名:アルバニア
登録年:1992年
登録基準:(III)
概要:
ブトリントは、アルバニア南部のサランダ県にある都市遺跡。ブトリントは古代ローマの詩人、ヴェルギリウス作の叙事詩『アエネイス』に登場する。それによれば建設者はトロイアの王プリアモスの息子、ヘレノスであり、彼はトロイアの陥落後この地へ逃れてきたという。
この物語がどこまで事実に基づくものかは定かではないが、学術的な調査によってこの地には少なくとも紀元前8世紀には人の定住があったことがわかっている。海峡に接する要地であったこともあり、対岸のケルキラ(コルフ)とともに海上交易によって発展、紀元前4世紀までには防壁を持った都市としての形を成すまでになり、劇場やアゴラ、アスクレピオスの神殿なども造られた。
低地の都市部と丘の上のアクロポリスの2区画に分かれており、都市部には円形劇場や住居、医療の神アスクレピオスを祀る神殿が残っている。
ギリシャ方面に領域を拡大しつつあったローマは、紀元前167年にこの地を支配下に置き、ギリシャ侵攻の基地とした。のちローマ皇帝アウグストゥスはここに植民地を建設し、この時期にローマ式浴場やニンファエウム(ニンフを祀る泉)が造られた。しかしその後は徐々に衰退していった。
6世紀になるとブトリントにはキリスト教の洗礼所や聖堂が造られた。この洗礼所は当時最大級のものであった。この頃には東ローマ帝国の領土であったが、7世紀に第一次ブルガリア帝国が興るとその支配を受けた。9世紀には再び東ローマ帝国に取り戻されている。(Wikipediaより)
(Flickrより)
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Butrint - UNESCO World Heritage Centre
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