文化遺産
遺産名:
中世市場都市プロヴァン
Provins, Town of Medieval Fairs
国名:フランス
登録年:2001年
登録基準:(ii)(iv)
概要:
プロヴァン (Provins) は、フランスのセーヌ=エ=マルヌ県の都市。中世にはシャンパーニュの大市の開催都市として知られ、2001年12月13日にユネスコの世界遺産に登録された。古くからバラで有名な都市でもあり、現在でもバラを用いた製菓業などが盛んである。この都市の住民のことはプロヴィノワ (Provinois) と呼ぶ。
プロヴァンは薔薇を使った製菓業の中心地である。たとえば、薔薇の花びらのジャムや、薔薇をはちみつやシロップに漬けたもの、あるいは薔薇のキャンディーなどである。プロヴァンの薔薇は、十字軍遠征に参加したシャンパーニュ伯チボー4世によってもたらされた。バラ園は今でも咲き誇っている。プロヴァンの薔薇の木は、低い茂みであることと最近の品種よりも野生の変種に近いことを特徴とするが、その控えめな外観が普及の妨げになったために、もはや地元の造園家でしか見られなくなっている。
サン=テイウル教会 (l'Église Saint-Ayoul)は、11世紀に建造された教会。845年に密かに葬られた聖エイウルの墓所が1000年に発見され、その重大性を認識したシャンパーニュ伯によって建造することが決められたという。歴史的には、初期の大市はこの教会前の広場で開催された。セザールの塔 (Tour César)は、12世紀に建造された。敷石の上にあり、四角い土台の上に多角柱のドンジョン(城塞の中心塔)が載っている。(Wikipediaより)