宙づりの家, Flickr

スペイン 検定1級 重要遺産

要塞都市クエンカ

2021年11月5日

文化遺産
遺産名:
要塞都市クエンカ
Historic Walled Town of Cuenca
国名:スペイン
登録年:1996年
登録基準:(ii)(v)
概要:
歴史的城塞都市クエンカは、スペインのカスティーリャ=ラ・マンチャ州クエンカ県の県都クエンカの旧市街を対象とするUNESCOの世界遺産リスト登録物件である。

クエンカ一帯はフカル川とウエカル川にはさまれた石灰岩の地形であり、川の浸食作用や風化によって切り立った断崖が形成されていた。クエンカの町の起源は、9世紀にムスリムが築いた断崖上の要塞にある。後ウマイヤ朝時代には要塞から街へと発展したが、1177年にカスティーリャ王国のアルフォンソ8世が奪取し、カスティーリャ王国の主要都市のひとつとしてキリスト教化された。織物工業を主産業としたクエンカは16世紀まで順調な成長を遂げ、それに伴う人口増加によって、低地の市街地なども整備されていった。16世紀以降、崖の上は宗教的な建造物が集まるようになり、経済的な衰退局面に入った17世紀にも、むしろクエンカは宗教的な都市としては発展が続いた。

登録対象となるのは歴史的な建造物群が残る旧市街である。クエンカ大聖堂は1257年頃の建造で、カスティーリャ王国のアルフォンソ8世の命によるもの。20世紀に再建されたファサードなど、後の時代に付加された要素もあるが、スペインのゴシック様式聖堂としては最古の部類に属している。大聖堂の前にあるのがマヨル広場で、ペトラス修道院 (16世紀)、市庁舎(18世紀)などが並ぶ。大聖堂の近傍には司教館があり、現在はフアン・デ・コロニアの祭壇画(1510年頃)やエル・グレコらの作品を展示している教区博物館が入っている。ほかにも、サン・ミゲル聖堂サン・ペドロ聖堂エル・サルバドル聖堂などが残るが、宗教建築の中には、サン・パブロ修道院のようにパラドールに改装された建築物もある。

土地に限りがあったため。3〜4階建ての建物が多数つくられ、絶壁ぎりぎりまで土地を使うなどの工夫がなされた。「宙づりの家」と呼ばれるフカール川を見下ろす絶壁に築かれた3軒続きの家屋が有名である。「宙づりの家」は14世紀に建造された後、16世紀まで改築が加えられた。古くは市庁舎として使われたこともある。(Wikipediaより)

関連動画へのリンク

Historic Walled Town of Cuenca (UNESCO/NHK)

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