文化遺産、文化的景観
遺産名:
アマルフィ海岸
Costiera Amalfitana
国名:イタリア
登録年:1997年
登録基準:(ii)(iv)(v)
概要:
アマルフィ海岸は、イタリア南部のソレント半島南岸、アマルフィ一帯のサレルノ湾に面した海岸を指す名称。「世界一美しい海岸」と云われる景勝地・避寒地で、1997年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。ヘラクレスが愛したニュンペーの名に由来した地名で「ヘラクレスはそのニュンペーと仲睦まじく暮らしていたが、ある日突然、彼女が死んでしまう。それを嘆いたヘラクレスはこの世でもっとも美しい土地に彼女を葬り、街を切り開いて彼女の名を付けた」とされる。
30 キロメートルに及び海岸線には斜面に張り付くように小さな町が点在している。降り注ぐ太陽と白い町並みがまぶしい高級リゾート地である。町の中心には千年の歴史をほこる大聖堂、アマルフィ大聖堂がある。それを取り囲むように地中海都市特有の坂道と狭い路地が複雑に入り組んで、まるで迷宮のようである。人々は中世から変わらぬ生活を続け、レモンを畑で育て、坂の下まで人の手と足で運ばれる。
ソレントからサレルノまでの湾岸道路からはティレニア海を見渡せ、観光スポットには青の洞窟(カプリ島)やナポリとティレニア海を一望できるソラーロ山の見晴らし台などがある。(Wikipediaより)
世界遺産クイズ
関連動画へのリンク
イタリアのアマルフィ海岸と青の洞窟 (Rick Steves)
ソレント:アマルフィ海岸観光の拠点
アマルフィ海岸をもっとも効率的にまわるには、ソレント(Sorrento)に滞在するのがもっとも賢い方法かもしれない。ソレントは、ナポリからナポリ湾を挟んで南南東へ約30km、ソレント半島の北海岸に位置する都市である。
対岸にヴェスヴィオ山を望む、風光明媚なリゾート地として著名であり、ナポリ民謡(カンツォーネ)「帰れソレントへ」(Torna a Surriento)でもその名が知られる。この曲は1902年にエルネスト・デ・クルティスによって作曲されたもので、ジャンバッティスタ・デ・クルティス(エルネストの兄)が作詞を行った。また特産のレモンで作られたリキュールであるリモンチェッロ(Limoncino)や、寄木細工もソレントの特産品である。またカプリ島やアマルフィ海岸(アマルフィ、ポジターノ)といった観光地、ナポリやサレルノといった大都市へのフェリーが発着する。
De Curtis: Torna a Surriento (Stereo)パヴァロッティ「帰れソレントへ」
Vide 'o mare quant'è bello
Spira tantu sentimento
Comme tu a chi tiene a mente
Ca scetato 'o faie sunnà
Guarda qua, chistu ciardino
Siente, sì sti sciure arance
Nu profumo accussì fino
Dinto 'o core se ne va
E tu dici "io parto, addio!"
T'alluntane da stu core
Da sta terra de l'ammore
Tiene 'o core 'e nun turnà
Ma nun me lassà
Nun darme stu turmiento
Torna a Surriento
Famme campà
Vide 'o mare de Surriento
Che tesoro tene nfunno
Chi ha girato tutto 'o munno
Nun l'ha visto comm'a ccà
Guarda attuorno sti serene
Ca te guardano 'ncantate
E te vonno tantu bene
Te vulessero vasà
E tu dici "io parto, addio!"
T'alluntane da stu core
Da sta terra de l'ammore
Tiene 'o core 'e nun turnà?
Ma nun me lassà
Nun darme stu turmiento
Torna a Surriento
Famme campà
海をみれば その美しさに
多くの感情が湧き上がってくる
君に見つめられると
みな夢見心地になる
庭を見れば
オレンジの香り
その芳しさは
心に沁みる
君は言った
「私は行くわ さようなら」
僕の恋心を見捨て
この愛の地から離れてゆく
君の気持ちはもう戻らないのか?
行かないでくれ
これ以上僕を苦しめないで
ソレントへ帰って来てくれ
僕を生かしてくれ!
ソレントの海を見れば
それはまさに宝
世界中旅しても
このような海は見られない
辺りにはセイレーンが
じっと君を見つめ
惑わし 君を狙っている
君は言った
「私は行くわ さようなら」
僕の恋心を見捨て
この愛の地から離れてゆく
君の気持ちはもう戻らないのか?
行かないでくれ
これ以上僕を苦しめないで
ソレントへ帰って来てくれ
僕を生かしてくれ!
(『世界の民謡・童謡』HPより)