Voronet Monastery,, Flickr

ルーマニア 重要遺産

モルドヴァ地方の教会群

2021年11月11日

文化遺産
遺産名:
モルドヴァ地方の教会群
Churches of Moldavia
国名:ルーマニア
登録年:1993年
登録基準:(i)(iv)
概要:

ルーマニアのモルダヴィア北部にあるスチャヴァ県に所在する、ルーマニア正教会の8つの教会を指す。およそ1487年から1583年の間に建設された。

14世紀に成立したモルドヴァ公国は15世紀半ばから16世紀、シュテファン大公の統治下で最盛期を迎えた。自らをキリスト教世界の番人だと認識していたシュテファン大公は、オスマン帝国を撃退するたびに修道院などを建造した。

フレスコ画に描かれているのは、キリストの受難と復活、オスマン帝国との戦争が主である。過酷な戦争の中、壁画は特別な意味を持って描かれた。当時、モルダヴィアの人々にとって最大の苦難が、イスラム教の大国オスマン帝国からの攻撃であった。そこで村の人々が、どこにいても勇気と励ましを得られるよう、教会の外にまで壁画が描かれた。村民はキリストの受難と復活を自分たちの運命に合わせて、つらい時代を乗り越えることができたと伝わっている。とりわけ、シュテファン大公の命でつくられたヴォロネツ修道院は、「最後の審判」など「ヴォロネツの青」と呼ばれる鮮やかな青を基調にしたフレスコ画で名高い。

1993年に以下の一覧のうち最初の7つが「モルダヴィア地方の教会群」としてユネスコの世界遺産に登録され、2010年に復活教会が拡大登録された。そのひとつプロボタ修道院は、日本のユネスコ信託基金により、1996年から5年をかけて当時芝浦工業大学教授の三宅理一のもと、保存修復事業が実施された。

(Wikipediaより)

世界遺産クイズ

モルドヴァ地方の教会群について、正しいものはどれか

-ルーマニア, 重要遺産