聖ヨハネ巡礼教会, Flickr

チェコ 重要遺産

ゼレナー・ホラにあるネポムークの聖ヨハネ巡礼教会

2021年11月13日

文化遺産
遺産名:
ゼレナー・ホラにあるネポムークの聖ヨハネ巡礼教会
Pilgrimage Church of St John of Nepomuk at Zelená Hora
国名:チェコ
登録年:1994年
登録基準:(iv)
概要:
ゼレナー・ホラの聖ヤン・ネポムツキー巡礼教会は、チェコのボヘミア地方とモラヴィア地方の境界に近いジュヂャール・ナト・サーザヴォウにある教会堂。イタリア系でプラハを中心に活躍した建築家ヤン・サンティーニ=アイヘルの傑作とされている。サンティーニは建物と装飾の両面で、ボッロミーニ的なバロック様式にゴシック的要素を統合した。1994年にユネスコの世界遺産に登録された。

1719年、ローマ・カトリック教会によるヤン・ネポムツキーの列聖調査において、その舌が朽ちていないことが宣言された年、ゼレナー・ホラ(「緑の山」の意)において、殉教者ヤン・ネポムツキーを記念する教会の建設工事が始まった。

数字の5
教会全体は5つの角のある星形の聖堂を中心に回廊が囲む構造となっており、5つの門がある。

上空から見た聖ヨハネ巡礼教会 (Flickr)

回廊内には五角形の小礼拝堂が5つあり、これらはそれぞれを点としたときに五角形となるように並んでいる。聖堂内の5つの壁龕には主祭壇とマタイ・マルコ・ルカ・ヨハネの4人の福音書記者たちの副祭壇がそれぞれおかれ、主祭壇には5つの星がついた球の上に聖ヤン・ネポムツキーが立ち、5人の天使がその周囲に配された構図となっている。

祭壇の装飾 (Flickr)

数字の5は聖ヤン・ネポムツキーの象徴の1つである。聖ネポムツキーが没したとき、空に5つの星が輝いたという伝説によっている。

Wallfahrtskirche Zelená Hora , Flickr

数字の3
聖堂には丸みを帯びた正三角形の窓がある。主祭壇の聖ヤン・ネポムツキーの頭上には3人の小天使が配置され、丸みを帯びた正三角形から聖人に向かって光が降り注いでいる。これらの数字の3は三位一体を表すものとされているが、この教会における数字の5と3については、この聖人が53歳で没したからとする説明もある。もっとも、聖ヤン・ネポムツキーの生年ははっきりとは分かっていない。

三角形の窓 (Flickr)

(Wikipediaより)

世界遺産クイズ

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