概要
複合遺産、文化的景観
遺産名：
ウルル、カタ・ジュタ国立公園
Uluru-Kata Tjuta National Park
国名：オーストラリア
登録年：1987年
登録基準：(v)(vi)(vii)(viii)
概要：
ウルル＝カタ・ジュタ国立公園 (Uluru-Kata Tjuta National Park) は、オーストラリア連邦ノーザンテリトリーにあるオーストラリアの国立公園の1つ。ダーウィンから1431km南、アリススプリングの440㎞南西にあり、オーストラリアのほぼ中心に位置する。ユネスコの世界遺産には1987年に登録された。
ウルルは砂岩の一枚岩、高さ348メートルで、その大部分が地面の下にある。アナング族（現地の先住民）にとって、ウルルは地名であり、この「岩」には様々なランドマークがあり、多くの先祖代々の生物が風景やお互いに影響を与え合ってきた場所であり、中には今でもここに住んでいると信じられているものもある。「多くの頭」を意味するカタ・ジュタは、非常に強力で危険な知識に関する聖地であり、入門した男性にのみ適していると考えられている。5億年前に作られた36個の礫岩のドームで構成されている。
アナングは、ウルル・カタ・ジュタ国立公園の伝統的なアボリジニの所有者である。彼らは、自分たちの文化は太古の昔に祖先が作ったものだと信じている。ウルルとカタ・ジュタは、その創造期に行われた偉業の物的証拠となっている。彼らはしばしばウォーキングツアーを行い、地元の動植物やブッシュフード、アボリジニのドリームタイムの話などを観光客に伝えている。
1976年には「アボリジニの土地権利（ノーザンテリトリー）法」が制定され、長い年月を経てようやくアボリジニの法律と土地権利がオーストラリアの法律で認められることになりました。9年後の1985年10月26日、伝統的な所有者に公園の自由保有権証書が提示され、その結果、伝統的な所有者は国立公園局長（旧オーストラリア国立公園・野生生物サービス）を通じてオーストラリア政府に99年間にわたり土地をリースしました。
局長は、オーストラリア環境エネルギー省の一部門であるパークス・オーストラリアによって支援されている。ハンドバック以来、アナング族とパークス・オーストラリアのスタッフが協力して公園を管理している。このような共同作業は「共同管理」と呼ばれている。
地球のへそと呼ばれるウルル（エアーズロック）と、同じく岩石の山であるカタ・ジュタ（オルガ山）を有し、壮大な景観を有する。アボリジニの重要な聖地の1つでもあり、古来からのアボリジニの痕跡を随所に残す文化的な場所でもある。公園は、アナングと呼ばれるアボリジニの民族集団による所有地である。
カタ・ジュタ , Flickr
セイキインコ、コシアカショウビン、チャイロハヤブサなど160種類の鳥類やトゲトカゲ、トゲホップマウスが生息する。植物は「逆さま植物」という意味でマメ科のアップサイドダウンスプラウト、マツバボタンの一種のパラキーヤ、ヨーロッパから伝わりレンジャーの駆除対象となっているイヌナスビが自生する。
（Wikipediaより）
