概要
文化遺産
資産名:
万里の長城
The Great Wall
登録年:1987年
登録基準:
(i) (ii) (iii) (iv) (vi)
概要:
万里の長城は、中国の北部に東西6,260kmにわたって築かれた世界最大の城壁です。春秋時代の紀元214年に始皇帝によって建設が始まり、明代にほぼ完成をみたものです。建設の目的は、北方民族の匈奴の侵入を防ぐことにありました。しかし、清の時代には、北方民族の一派である女真族が王朝を支配していたため、長城は放置されて荒廃してしまいました。20世紀に入り、中華人民共和国が成立すると、国家政策として長城が保護されるようになりました。
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観光名所と文化財保護の問題
現在、万里の長城は中華人民共和国政府によって、重要な歴史的文化財として保護されているが、万里の長城はあまりにも長大すぎるために、メンテナンスの手が行き届かず、観光用に整備された一部のほかは、かなりの部分が、明代に建設されて以降整備されることもなく、そのまま崩落するに任せている状態である。
一方で、修復の進んだ北京市周辺の長城は、観光名所として多くの観光客が押し寄せている。特に八達嶺長城は、北京市から60kmというアクセスの良さも相俟って、中国観光の目玉の一つとなっており、世界からも観光客が押し寄せる場所である。
著名人も中華人民共和国を訪問した際に、万里の長城を訪問することは珍しくない。中華人民共和国においても、万里の長城は大観光地のひとつであり、大型連休期間中などには、長城を埋め尽くすほどの観光客が押し寄せる。
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