ニュージーランド 文化的景観 検定2級 検定3級 重要遺産

トンガリロ国立公園

2021年4月11日

複合遺産
資産名:
トンガリロ国立公園
Tongariro National Park
国名:ニュージーランド
登録年:1990年
登録基準:(vi)(vii)(viii)
概要:
ニュージーランド北東の中央部に広がる火山大地にあるトンガリロ国立公園は、氷河によってつくられた地形と火山地形の両方がみられる。東半球における環太平洋火山帯の最南端に位置づけられる。最高峰ルアペプ山や、富士山と似た稜線をもつナウルホエ山、トンガリロ山などを含む795㎢の広さをもっている。トンガリロ国立公園を起点に北東方向に181年に大噴火を起こしたタウポ湖、1886年に大噴火を起こしたタラウェラ山、ベイ・オブ・プレンティ沖合いのホワイト島までの火山群を総称した「タウポ火山帯」が伸びる。トンガリロ山(1,967 m)には、エメラルド色に輝く火山湖がある。これらの山は、先住民マオリ族の聖地として守られてきた。当初は自然遺産として登録されたが、マオリ族との文化的なつながりが認められ、1993年に複合遺産になった。

45981134385_c427ff2ef4_k
Tongariro,National,Park,,New,Zealand
33926447168_65601d5efe_k
6481031865_78c621a917_k
8874850707_5d169a3382_k
3408049821_e83c34d096_k
2281870583_9ec190dcf7_k
2282788124_20c044d5db_k
39118409771_376ac26e26_k
652812753_cee6e32590_o
previous arrow
next arrow
Shadow

複合遺産の登録基準

自然遺産の登録基準

トンガリロ国立公園が世界遺産(自然遺産)として、登録されたのは、以下の3点の特徴を有していた点にある(vii)、(viii)。

  1. 火山活動が活発であり、「理想的な自然研究室」であったこと
  2. ルアペフ山の火山湖が頻繁な噴火によって形成されると同時に、氷河湖としての特徴をも有していたこと
  3. 186年のタウポ湖噴火を初めとして、1800年間の噴火の歴史の状態が良好であった点。

文化遺産の登録基準

ニュージーランド(マオリ語でアオテアロア、Aotearoa)にポリネシア人が定住したのは、およそ1300年ごろとされる。マオリ族の文化は、豊かな口承伝承によって残されており、その口承伝承は、人々とニュージーランドの織り成す風景との間の関係が中心的な役割を果たしてきた。

伝承によれば、ロトルア、タウポ湖へ探検したマオリ族のナトロイランギは、タウポ湖の南の対岸に位置するトンガリロ山を見上げ、トンガリロ山登頂を企図した。しかし、トンガリロ山登頂時に、凍死寸前の状況にまで追い込まれた。その時、ホワイト島に残っていた二人の妹に「火を持ってきてくれ」と頼んだ。その声が南風に乗り、妹のところまで届き、現在の環太平洋火山帯の山々が噴火し、彼のもとに、火が届いた。その結果、彼は一命を取り留めることができた。この伝承より、マオリ語で冷たい南からの風を意味する「Tonga-riro」が山の名前につけられたという。

マオリの聖地であるこの国立公園の文化的価値が評価されたことから、1993年に文化遺産登録基準が追加的に適用され、複合遺産となった。世界遺産となった文化的景観の第一号である。

(Wikipediaより)

関連動画へのリンク

トンガリロ国立公園(ユネスコ/ NHK)

壮大な火山と美しい滝|トンガリロ国立公園|ニュージーランドガイド#4

Tongariro National Park - Drone Video

世界遺産クイズ

世界遺産検定クイズ

世界遺産「トンガリロ国立公園」の説明として、正しくないものはどれか。

-ニュージーランド, 文化的景観, 検定2級, 検定3級, 重要遺産
-