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シドニーのオペラハウス

2021年3月17日

文化遺産
資産名:
シドニーのオペラハウス
Sydney Opera House
国名:オーストラリア
登録年:2007年
登録基準:(i)
概要:
シドニーのオペラハウスは、シドニー湾の先に建てられたコンサートホール・歌劇場・劇場である。斬新なデザインで知られ、20世紀を代表する建築物といわれている。設計したのは無名のデンマーク人ヨーン・ウッツォン。独創的なシルエットと工法の難しさから完成までに14年の歳月を要し、1973年にようやく完成した。貝殻やヨットの帆を思わせる外観は、シドニー・ハーバーブリッジとともにシドニーを訪れる観光客の定番の撮影スポットでもある。
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歴史

1940年代末、ニューサウスウェールズ州立音楽院の校長であったユージン・グーセンスは、音響的に完全な大型コンサートホールをシドニーに建設すべきだと主張し、政財界の要人を説き伏せるべく奔走した。シドニー・オペラハウスの実現は、グーセンスの努力によるところが大きい。当時シンフォニーコンサートを開催できる会場としてはシドニー・タウン・ホールがあったが、十分な大きさがあるとはいえなかった。1954年、ついにグーセンスはニューサウスウェールズ州首相ジョゼフ・カール(Joseph Cahill)の支援を得ることができ、首相はコンサートやオペラ公演の可能なホールのデザイン案の公募を行った

建築設計競技には世界から233件の応募があった。この中から当時無名だったデンマークの建築家、ヨーン・ウツソン(Jørn Utzon)の設計案が選ばれ、1955年に基礎デザインが決定した。ウツソンの描いた帆や貝殻の群れを思わせる複雑で有機的なデザインは一次選考で落選していたが、審査委員だった建築家エーロ・サーリネンがこのアイディアを気に入り、最終選考に復活させ強く支持したとされる。ウツソンは1957年シドニーに到着し、建設の指揮を執ることとなった。

オペラハウスは1973年に完成した。州政府による当初の完成予定日は1963年1月26日であったため、10年遅れの完成であった。また総工費は1億200万ドルに達し、当初予定の700万ドルの14倍以上になった。工事の遅れなどもあり、ウッソンは途中で離脱するなどの波乱があった。2003年、ウツソンはオペラハウス設計の栄誉をたたえられ、シドニー大学から名誉博士号を授与された。高齢で旅行ができないウツソンに代わり息子が受け取ったが、同時にウツソンに対しオーストラリア勲章やシドニー市の鍵なども授与された。

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