文化的景観
遺産名:
ブルゴーニュのブドウ栽培の景観
The Climats, terroirs of Burgundy
登録年:2015年
登録基準:(iii)(v)
概要:
ブルゴーニュのブドウ畑のクリマ(景観)は、フランスの世界遺産の一つであり、ブルゴーニュワインの主産地に形成されたブドウ栽培地の文化的景観を対象としている。登録名にある「クリマ」(Climat) とは、ブルゴーニュのブドウ畑の小さな栽培区画を指しており、世界遺産には、1,247箇所のクリマだけでなく、ワイン流通の中心地であったボーヌ市街や、ブドウ栽培地の行政を司ってきたブルゴーニュ公国時代の首都ディジョンの歴史地区も含まれている。
ブルゴーニュ地方でのブドウ栽培は、西暦1世紀にまで遡る。当初は平原での栽培だったが、5世紀ないし6世紀頃には傾斜地での栽培が始まったと推測されている。中世を通じて、ブルゴーニュには多く修道院が建てられ、修道士たちがワイン栽培とその進歩の多くを担った。ブルゴーニュのワインの特徴は「一つのクリマを複数の生産者が細分して所有していること」だと言われている。