文化遺産
遺産名：
ブリュージュの歴史地区
Historic Centre of Brugge
国名：ベルギー
登録年：2000年
登録基準：(ii)(iv)(vi)
概要：
ブリュージュは中世には一大貿易拠点として繁栄した。その後、経済上の重要性を失って衰退したことで、かえってヘントなどに比べて中世の面影を残す町並みが多く残っている。市街の随所に幅の狭い運河が通じ、赤煉瓦の家屋の並ぶ美しい町並みは「天井のない美術館」とも称され、スウェーデンの首都ストックホルム同様に「北のヴェネツィア」の異称もある。
中世以来の町並みの中には、ヨーロッパで最も高い煉瓦建築物である122メートルの尖塔を抱える聖母教会（ノートルダム教会）が含まれており、市街の外れには風車と中世以来の城門も見られる。こうした町並みの美しさが、世界遺産の登録に当たっては評価された。マルクト広場には、ハンザ都市特有の階段状の破風がついた商館が密集し、13世紀に創建された高さ83mの鐘楼もある。
ブリュージュは47の鐘からなるブリュージュの鐘楼でも有名である（世界遺産「ベルギーとフランスの鐘楼群」に含まれている）。市はいまなお定期的な無料の「コンサート」のために専門のカリヨン（組鐘）演奏者を雇っている。
同時にブリュージュは、その歴史的町並みのなかで優れた芸術を育んできた。初期フランドル派のハンス・メムリンクなどはブリュージュで活躍した画家として有名である。このメムリンクやヤン・ファン・エイクの作品はグルーニング美術館をはじめとする市内の美術館に収蔵されている。世界遺産の登録に当たっては、こうした芸術を育んだ歴史性も評価された。(Wikipediaより）
ブリュージュ写真集 (Flickr)
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ブリュージュの鐘楼 Belfort van Brugge
ブリュージュの鐘楼は、ブリュージュのマルクト広場に位置しています。ブリュージュの鐘楼は1999年12月4日以来、ユネスコの世界遺産リストに登録されています。2019年以降、ブリュージュの博物館の一部となっています。
現在の鐘楼の場所には元々いくつかのホールがありました。これらのホールは、主にウールや布地の取引や倉庫を目的とした様々な屋内市場で構成されていました。ブリュージュの商業エリートは1240年頃、木造建築を石造の複合施設に置き換え、「自由と権力のシンボル」として建て替えたものです。13世紀から基礎部分の建設が始まり、完成したのは15世紀。都市の繁栄の象徴として石造の鐘楼と木製の尖塔を建てました。この塔はより管理的な役割を果たし、宝物庫、都市の会計帳簿のアーカイブ、市の執行官の座として機能しました。
1280年に上部が焼失し、1280年以前のアーカイブも失われました。これにより、市のほとんどの行政機能が移されたブリュージュの市庁舎が建設されました。1291年から1296年にかけて、塔は下部の二つの四角い建物部分と木製の尖塔で修復されました。
市のホールは15世紀にさらに拡張され、1483年から1487年にかけて八角形のゴシック様式の上部が建てられ、木製の尖塔の上に聖ミヒエルの像が現れました。1493年の雷による火災で、この上部と市の時計も再び焼失しました。修復時には、上に登る獅子のある木製の尖塔が建てられました。
1741年には塔の尖塔が再び焼失し、1753年に修復されましたが、尖塔はありませんでした。1822年には、尖塔ではなく現在のネオゴシック様式の頂部が取り付けられました。
塔は13世紀に南東方向に傾き始め、現地で埋められた水路による非均質な地盤の結果として、さらなる西方向への補正が行われました。しかし、この問題は既に16世紀から懸念されていました。塔の角は1554年に重い柱で補強され、さらなる傾斜を防ぐための基礎を強化する必要はないことが判明しました。1964年から1971年にかけて、塔は徹底的に修復されました。
ブルッヘの鐘楼は高さ83メートルで、わずかに傾斜しています（ウォールストラート方向に87センチ）。頂上に到達するには、366段の階段を上る必要があります。47個のカリヨン（組み鐘）があり、美しい音色で知られています。
グルーニング美術館
グルーニング美術館（Groeningemuseum）は、ベルギーのブルージュにある美術館である。初期フランドル派から600年に渡る南フランドルの絵画を見ることができる。ヤン・ファン・エイクの『ファン・デル・バールの聖母子』、ロヒール・ファン・デル・ウェイデン、ハンス・メムリンク、ヤン・プロフォースト、ヒエロニムス・ボス、ヘラルト・ダヴィト、アードリアン・イーゼンブラントなど初期フランドル派のコレクションが有名。
ヤン・ファン・エイク
『ファン・デル・バールの聖母子』
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